やっぱりテイクアウトの反響は大きい。
お客様から求められていることと、
自分のやりたいことの乖離は悩ましい問題だ。
そう思い続けてきたけど、
なんとなく両方の大切なところが、
中和してきてるような気もする。
今回のちらし寿司に関しては、
テイクアウトもイートインも同時にやるという試み。
お寿司は冷めても美味しく食べれるという点において、
気負いすることなく作ることができたので、
オープン前に仕上げることが可能になった。
本来なら温かいものは温かいうちに
食べてほしいこだわりが邪魔をしてしまうから。
1日の数量限定もやりやすかった。
数の上限が決まってることで、計算がしやすくなり
作業にかかる時間配分も慣れると見えてくる。
でも予約制になってしまうことが、
お客様のひと手間を奪ってしまう。
いろんな事情で予定の立てれない人がいるし、
入力も正直めんどくさだろうと想像する。
どこかで妥協点を見つけながらも最善を尽くした結果、
今回のテイクアウトとイートインの同時進行は
料理の内容によるけど可能性はありそうだ。
そんなことが言えるのは、
ひとえに予約をしてくれるお客様のおかげでもあり、
パスタ屋なのにちらし寿司を売ってるという、
やってることへの深い理解でもある。
綿密に計画したわけではないけど、
テイクアウトを長くやってきたことが、
いい形で伏線になっている。
先の目標のために今何をすべきかを考えるというよりも、
過去にしてきた経験をどうすれば未来に活かせるのか、
資源を有効活用する方がきっと思考もエコでいられる。
