仕事と趣味と楽しみと

イギリスの産業革命まで人間は人生の大半を労働に充てていた。
身分は一生そのままだし、自分の人生を選択する余地もなかっただろう。
同時に人権や国民国家という概念も生まれ、次第に個人の意思が尊重されるような社会になっていった。
そんな長い長い歴史のおかげで、今こうして個人が各々に発信できる時代になっている。

仕事においても人間の労働力を資本に経済が回っていたところ、機械の発明により生産性が高まり、人間に時間的な余裕が生まれていった。
そうすることで暇をつぶすために余った時間を趣味に充てることができるようになった。
ちょうど絵画や音楽のエンターテイメントも盛んに生まれ、余暇を楽しむというライフスタイルが確立されたのもこの時代の特徴だ。
当時は趣味として楽しんでいたはずなのに、多くの人々が求めることでそれが仕事に変わっていく。
画家や音楽家のように、趣味でやっていたことが新しい職業になっていく。
趣味が仕事になっていくという変遷は、歴史を見ても今を見ても当てはまる。
ユーチューバーやインフルエンサーやゲーマーなどは、大変さもあるけれど楽しい要素は大きくあると思う。
事実、好きなこと楽しいことを仕事にしようなんて風潮は漂っている。

これからはAIやIT化でもっと生産性は高まり、人はもっともっと暇になっていくはず。
消費者は時間をたくさん使っているところに、お金もたくさん使うと言われている。
新しい趣味が生まれ、それがまた新しい仕事になってを繰り返していくのだろう。
楽しいことが仕事になっていく時代感で、もはや仕事という概念ですらなく、ただ人生を能動的に楽しめる世界がそこまできているような気がする。

関連記事

  1. 迷えるとき

  2. タイミングがすべて

  3. コミュニケーションコストを考える

  4. 考える作業

  5. はたらく意味

  6. 霧の中、渦の中