サービス業はみんなが休みの時に働く仕事。
土日なんて今まであんまり休んだことがないし、
大型連休やクリスマスも大抵仕事の日々だった。
でも他の人を羨ましく思ったことはあんまりないし、
そもそも人混みが好きじゃないし、
平日はどこもすいててゆっくり過ごせる。
そう感じれていたように、会社に勤めていた頃は、
仕事と休日の線引きがまだ明確にあった。
休日が近づいてくると楽しみだったし、
休日が終わるころは決していい気分ではなかったような。
それくらい割り切っていたということか。
ところが自分でお店を始めるようになってからは、
明確に分かれていた線引きは次第に溶けていった。
お店の定休日にも仕入れをしたり、仕込みをしたり、
事務作業もその他こまごました仕事も、
営業している時にはできないことが意外とあったりする。
きっと個人でお店をしている人は共感してくれるはず。
そんな暮らしを長く続けていると、もはや一般的な休日
という概念からずっと遠くの方までやってきた気がする。
本を読んでも、映画を観ても、外食をしても、
何をしていても仕事につなげようとしてしまう。
今はお店以外の活動もしているので、
取材をしたり、文章を書いたり、編集をしたり、
仕事という概念すらも曖昧になってきている。
さいわい何をするにしても自分が目指していることと
リンクしているので、やりがいはあるし
シナジー効果もいい感じで生まれている。
休日や仕事の概念がもうおかしくなってしまったので、
前のようにはきっともう戻れない。
生きるための活動が目の前にあって
それを実直にこなす日々がただ続いていくだけ。