みんながんばってる

コロナに振り回された2年間。
まだ終わってないし、共存していく運命なのだけど、とにかく考えさせられた。
行ったり来たり、悩んだり迷ったり、辞めたり始めたり。
世界中のみんながみんな考えさせられた。

渦中の飲食業界は特に不安定な立ち位置で、政府からいろんな制限をかけられ様々な意見が飛びかった。
誰もがはじめて経験することで、見通しの立たない中、必死で乗り越えてきた。
テイクアウトを始めたり、席数を減らして営業したり、休業したり、閉店を余儀なくされたり。
お店の方針や思想はそれぞれあっていい。
本書に出てくるシェフたちはほとんど東京の人。
家賃を考えるとゾッとする。
そんな中で試行錯誤して柔軟に適応していく能力は、都会ならではの競争から生まれる刺激なんだろう。
とても東京でやっていける気がしない。

コロナ禍での行動は人それぞれ千差万別だけど、ひとつの軸となる思想はお客様に美味しい料理を提供して喜んでもらうこと。
そこに強い気持ちがある限りどんな時代になったとしても飲食店はなくならないと思った。
どうしてもお店をしていると時間的な余裕がなく付きっきりになることで、視野が狭くなってしまいがち。
一つの考え方に固執するのではなく、多角的な視点を加えることで違いがわかり、自分の行動を俯瞰して見ることができる。
日々の業務に追われていたらついつい忘れてしまいそうになるから、そんな機会を意識的にとらないと。
みんながんばってる、と言ったら上から目線のようだけど、そんな風景は自分にとって励みになる。

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