その先を考える

インフレ、スタグフレーション、円安、人口減少、じわじわと日本の未来が危ないと各方面で言われている。
実生活でもそう感じずにはいられないことを目の当たりにするようになった。
油や食材の値段も顕著に上がってきている。
どの業界もエネルギーは欠かせないので、全体的な価格の高騰は今後もっと進んでいくだろう。
スシローも一皿100円じゃなくなるそうだ。
海外移住や投資、円を仮想通貨にしておく、など対策はきっといろいろあるんだろうけど、どれも国が良くなるための改善にはなっていないような気がする。
個人として何ができるのか、どうすればいいのか、とても考えさせられる。
幸い贅沢の類にはあまり興味がないし、ものへの執着もあまりないし、世間体もそんなに気にならないので、個人レベルでは何とかなるだろうけど、全体を考えた時の第一歩目の行動って何が適しているんだろう。

お店の経営を続けていく上で単価を上げていくことは避けられない。
自分が消耗してしまっては本末転倒だし誰も幸せになれない。
全体の消費が冷え込む分、確実に食にお金を使う人は減っていく。
だからこそしっかりお客様と密なつながりを構築しておくことが大事になってくる。
でもそれは国をよくすることにつながっているんだろうか。
政治家だけが悪いとも思えないし、基本的に誰も悪くないというスタンスでいるし、歴史的必然性の流れだから身を任せるしかないのだろうか。
なんとなく明確な答えは見つからない。

日本語の表現は趣があって素敵だし、ごはんは美味しいし、治安もいいし、インフラも整っているし、住みやすい国なんだけど、そんな平和さが逆に危機管理を鈍くさせているんだろうなとも思う。
一概には言えないけど、他の諸外国の人はみんな今を必死で生きている。
安心安全がもたらす幸せもいいけど、適度な緊張感はある方がいいのかもしれない。
島国であるという地政学的な側面もまた避けられない。
何をしていいかわからないから、とりあえず目の前のお客様や身近な人によろこんでもらえるように努めよう。

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