人生が交わる場所

世界中にはこんなにもたくさんの人がいるのに、生きてるうちに関われるのはごくわずかな人たちだけ。
友人、恋人、夫婦、仕事、家族、様々な関係性の中で、出会いと別れを繰り返し歳を重ねていく。
だれかとだれかの人生が互いに交わり、ひとつになったり、違う方向に進んだり。
生まれた場所の環境である程度の人生は決まってしまう。
でも生きていくうちに徐々に自分で選べるようになってくる。
だれと出会うかもその後の人生を決める大事な要素。
いい人も悪い人も、好きな人も嫌いな人も、自分の人生をよくするための通り道だと思えば、どんな出会いもすべて受け入れられる。
地球から見れば小さな点に過ぎないこの街で、お店を通して関わったお客様がたくさんいる。
一回だけで終わる人も、ずっと応援してくれる人も、背景は違えど何かしらの接点はあったわけで、そんな偶然のような必然のようなきっかけはきっと意味がある。
類は友を呼ぶと言われるように、自然と引き合う力は存在していると思う。
同じ共通言語を持った人と話せる時間は過ぎるのも早く心地よい。
文化の違い、価値観の違い、人生の違い、互いを認め合えれば争わなくてすむのに。
ぼくの人生とお客さまの人生が交差したお店という場所。
たとえ刹那的なものだったとしても、その出会いはすごい確率で起きた大切な出来事。

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