大人になってわかる味覚

一般的に美味しい食べ物は、脂質と砂糖が多く含まれている。
牛肉における霜降りや豚の角煮やフォアグラ、マグロのトロにのどぐろなど、動物性の脂質はどれも口の中に入れた瞬間に消えてなくなるような食感を、みんなこぞって美味しいと定義付ける。
高級食材は希少性も美味しさに加味される。
砂糖を含む甘いものも美味しさの代表格。
好きな人が多いのは言うまでもないこと。
脂質と砂糖は人間が生存する上で本能的に求める栄養素なので一概に悪いものではないけど、現代の消費社会は誘惑が多く過剰に摂取している人が多い。
それは個人の意識が低いというよりも、社会システムのエラーでもあると思う。
企業は従業員を守るためや株主に利益を還元するために、商品を売らないといけないし、消費者にあの手この手で魅惑的に訴求していくから。
実際に疲れた時や頑張った後のご褒美には甘いものを食べたくなる。
と思い込まされてる、とも言えるのだけど。
これは終わらないループ。

システムエラーもあるけど、脂質も砂糖も合法ドラッグと言われてるくらい中毒性が高いからやっかいだ。
過剰摂取は明らかに健康を害する。
美味しいものは何も脂質と砂糖だけではなくて、塩分や発酵ものや出汁系などもじゅうぶんに幸せを感じれるくらいの美味しさを秘めている。
脂質や砂糖は本能的に美味しさを感じれるけど、発酵や出汁の美味しさを感じるには訓練が必要だと言われている
たしかに出汁の美味しさは大人になるにつれてわかったように思う。
それに後者の方が素材そのものの美味しさを引き出す技術なのも納得できる。
足し算か引き算か。
目先の快楽物質か将来の健康か。
その選択は個人に委ねられている。

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