デザインとは考え方

一般的にデザインのイメージといえば、オシャレでカッコよくて手に取りたくなるような表面に現れる部分を指すことだと思う。
でもしかし、そのデザインに至るまでの経緯はとても奥が深く素人が簡単にできるものではない。
昔からデザインには興味があって、そのプロセスを知ることがとてもおもしろい。
デザインは表面的なことではなく考え方そのものであり、そこには編集やアートの要素も含まれている。
どうしてその色を選んだのか、どうしてそのフォントを選んだのか、どうしてその形になったのか、すべてにルーツがありすべて説明できてこそデザインは完成する。
クライアントの意向を汲み取り、無意識下に眠る要望も汲み取り、本質的な価値を見つけ、それらを形に落とし込んでいく作業はまるで、頭の中の考えを言葉にする文章と同じようにも思える。
社会との関わりや時代性も加味して、デザインが出来上がっていくのはまさにクリエイティブな仕事。
今まで見てきた景色、今まで体験してきたことが反映されるとしたら、その総量は大いにデザインに影響するだろう。
料理も同じく、今までどれだけいい食事をしてきたかで表現される味はほぼ決まってしまう。
素材の良さをいかに引き出すか、新しい価値を提案できるか、が料理もデザインも問われる。
そう考えると料理も文章も思考プロセスはデザインそのもの。
だからこそそのおもしろさに共感するのかもしれない。
もし生まれ変われるならデザインはやってみたい仕事のうちのひとつ。

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