大量の予約や単価の高い予約をいただくととても緊張する。
逃げ出したくなるくらい緊張する。
もっぱらプレッシャーには弱いタイプで、直前までそわそわして仕方がない。
できたら緊張のない人生を送りたい思っているけど、人生から緊張をとったら人はダメになるのだろうか。
緊張と成長はセットのような気はするが、そもそも人は成長しないといけないのだろうか。
成長はともかく何かにがんばって取り組んだからこそご褒美がうれしいものになるし、達成した高揚感も味わえる。
人は基本的に怠惰な生きものなので、やっぱり挑戦したり負荷をかけないとダメになりそうだ。
昔からストイックだなんてよく言われるけど、達成感を餌にがんばっているだけかもしれない。
よって死ぬまで緊張してないといけないことがわかった。
ディナーの予約はそんなに多くないのだけど、一組限定ということもあり面と向かって接するので始まるまではとても緊張する。
始まってさえしまえば徐々に落ち着いてきて、雰囲気にも慣れてくる。
料理をしている姿を見られることは意外と緊張しない。
そして終わった後はいつもやってよかったと安心をする。
よろこびもひとしお。
感情の振り幅が大きい、そんな自分と一生付き合っていく。