発信しないとお客様が来ないという現象

何かビジネスをする上で今となっては欠かせなくなったSNSでの発信。

まだまだインスタグラムが主流なのだろうか。

みんながみんな何かしらの宣伝や告知をしている。

(例に漏れず当店もその流れに乗っかっている。というか乗らざるを得ない状況だ。)

毎日のように挨拶をしている人、何かお知らせのある人、ビジネスと関係のないことも発信している人。

もはやパーソナリティのアイデンティティがある程度SNSを見たらわかってしまう。

いつも思うのは、まだSNSをしていない人が一定数存在しているということ。

情報差別ではないのか、と気がかりになりながらも他に伝える手段もないからSNSを主として発信するに至っている。

情報というのは好みに関わらず基本的には触れてる回数が多いほど、無意識にせよ頭の中に残るようになっている。

いっけん意味がなさそうな街中の広告や折込チラシも視界に入っている限り情報が刷り込まれている。

だから大企業は広告に大きな予算を割く。

よってたくさん情報を発信している方が有利になる。

それにしても情報で溢れかえっている現状の中で、おそらく人は細かく時間をかけて吟味していない。

それくらい内容の薄い情報ばかりなのもあるし、消費者もそこまで時間がないのだろう。

インスタグラムに限っては以前よりお客様の反応が顕著に下がっているように感じる。

それでも律儀に反応を示してくれる人には感謝の気持ちでしかない。

ただ発信しないとお客様が来てくれないのは、力不足でもあるけれど、SNSに依存しているようで空恐ろしくもある。

いかに注目を集めるか、いかに注意を引くか、に発信内容も偏りかねない。

イベントや企画でお客様に喜んでもらうことはもちろん大事なことで、お客様を飽きさせないことも商売をする上で欠かせないことだ。

ただ知ってる人とそうでない人の落差が広がっていくことに懸念がある。

ネットリテラシーで顕著なように誰も教えてくれないことが増えてきた。

その補填は自分で能動的に学びにいかないといけない。

でも時代はいつでも情報が手に入るという安心感で人を受動的にさせていく。

お店ひとつとっても調理技術と同じくらい発信する能力が求められるようになってしまった。

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