情報のさじ加減

まったく個人的な意見ですが、ごちゃごちゃとしたものを見るとすごく疲れます。
スーパーのチラシ(見ることはないけど)やドンキホーテ(行くことはないけど)の類い。
情報が多すぎると選択に疲れるというのは行動心理学でも証明されていることです。
今はどこの業種も主とするサービスだけでは他に埋もれてしまうからと、違うサービスをプラスして独自性を出そうとしている印象です。
美容室でこだわりのコーヒーが飲めたり、ドラッグストアが生鮮食品の取り扱いを始めていたり。
なんとなくそれも当たり前の風景となりつつあって、何がしたいのかよくわからなくなっていないだろうかという疑問が生まれます。
何かを追加するということは、それだけ情報が増えるということであり、現場の仕事も増えるということです。
競合との差別化はもちろん大事ですが、既存の仕事から何をしないかで生まれるサービスもあると思います。
情報を減らすことで事業の本質がより明確になり、お客様の選択する負担を軽くしてあげることもできるわけです。
インターネットの普及で、情報化社会は装飾を帯びて広告が嫌われてしまうように何を選べばいいのか困ってる人はたくさんいるのではないでしょうか。
そんな潮流もあってか、あらゆるデザインやインテリアや家具なんかはシンプルなものが多くなったような気がします。
飲食店の店舗デザインもスッキリしたお店を最近はよく見かけます。
流行やトレンドもあるのでしょう。
ただデザインの勉強をしていて思うのは、大衆に受けがいいのは情報が多い方だそうです。
誰が見てもわかるのはやっぱり幅広い情報の方がリーチも届くってわけです。
ターゲットの設定によって方向性も変わるので、スーパーのチラシやドンキホーテのやり方は理にかなっていると言えそうです。

誰に何を届けたいか。
その道筋をどうデザインするか。
サービスの本質はこれに尽きます。

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