やっぱり定番

音楽業界において新しい音階は出尽くしていると言われています。
その中でいかに今までの音を組み合わせて新しい曲にしていくか。
人々が心地いいと感じるコード進行もだいたい決まっているそうです。
この”心地よさ”というのがどんな状態か科学的には知りませんが、そういうゾーンみたいなのは無意識の領域だと思うのです。
なんとなくやっていた、気づいたらやっていた、というように。
どんなサンプルを取ったとしても絶対に偏りは生まれるわけで、多くの人が思う心地よさが結局のところ”定番”と呼ばれるにふさわしいポジションを得ていくのではないでしょうか。
基本的には自然発生的な集合知が定番に近づいていって、ビジネスをする人はその定番を分析してより定番を演出して注目を集めようとします。

何を言ってるのかよくわからないと思うので、料理に例えてみます。
料理の定番と言えば、専門料理店を考えるとわかりやすいように寿司、天ぷら、うどん蕎麦、牛丼、オムライス、唐揚げ、など数え上げたらキリがありませんが、どれも不動の存在になっています。
みんなが好きな料理です。
最近新しく生まれた定番料理が思い浮かばないくらい、料理業界においても新しいアイデアは出尽くしてる感があります。
長い歴史を経て勝ち残ってきた現在の定番料理は多くの人に支持されてきたからであって、それは故意に選ばれたというよりも自然と集約されてきた味覚の結果だと思います。
自分も含め個性を出そうとついついアレンジした料理を作ってしまいがちですが、多くの人に支持されようと思ったら定番はしっかりと意識した方がよさそうです。
ダーウィン進化論くらい定番というのは自然適応であり必然でもあります。

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