ゆく川の流れは絶えずして

鎌倉時代のスーパーミニマリスト鴨長明の方上記の有名な冒頭です。
水は水でありながらとどまることなく入れ替わっている。
人生の儚さや無常感をテーマにしたお話しで、それはまさにミクロの生命原則とも通じています。
細胞は絶えず作り変えられているにもかかわらず、人間の姿形は変わっていないように見えます。
動きながらも平衡を保とうとすること、それが動的平衡という意味です。
とても大事なのが順番で、細胞は先に死んで(アポトーシス)から新しく生まれ変わります。
常々思っているのは生命原則がミクロでもマクロでもそう変わりないということ。
アウトプットとインプットの関係、地域や会社組織、国から世界まで、絶えず新旧が入れ替わりながらアップデートされていきます。
同じ場所でとどまっていたら原則的にはあまり健全とはいえません。
先に死ぬ、先にやめる、先に壊す、なかなか勇気のいることです。
安心や安定を求めたくなるのもまた生命の力学で、その線引きの難しさは永遠のテーマです。
ダーウィンが進化論で示しているように環境に適合できたものだけが生き残れるのならば、変化し続けるというのが最適解な気もしています。

その方向性を決めるのは何か。
時代性やタイミングはもちろん大事ですが、自分の興味関心がどこに向かっているか。
周りの意見よりも自分の気持ちに正直でありたいと考えます。
本の内容とはまったく関係ありませんが、動的平衡はあらゆるところで機能している世の理です。

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