自然は真空を嫌う

なぜか2年前に書いた同タイトルの文章が今でもよく読まれているのは、そのような言葉を知った人がどのような意味かを検索するからかもしれません。
検索するに値するほどの文章力ではないので、いつも恥ずかしい思いをしながらもほったらかしにしていたので、もう一度考えてみることにしました。
定番の言葉をタイトルに入れると検索が上位表示されることを証明してくれています。

自然は真空を嫌う、というのはアリストテレスの言葉です。
それは何もない空間ができると、別の何かがその場所を埋めようとすること。
抽象化すれば幾度となく考えてきたこととそう変わりはありません。
先に何かを辞めてから見つかる新しいこと。
別れてから見つかる新しい出会い。
あらゆる細胞も死んでは生まれを繰り返しています。
現代における情報社会はどうでしょう。
辞めたり失うよりも先に、後追いでどんどんと目の前を通り過ぎていきます。
いくら倍速で情報を消費しても次から次へと欲しがるのが人間だから、時短で便利になったにもかかわらず余計に忙しくなっているという意見には大賛成です。
そこまで人間は賢くありません。
時間をかけて文脈を理解してこそ真意がわかったりします。
先に休む、先に余白をつくる、先に辞める。
順番が大事だと思います。
アリストテレスも、大丈夫だから心配しなくていいよ、と背中を押してくれています。

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