情愛を論理では語れない

自己の成長においては行動のトライアンドエラーをいかに繰り返すか、みたいな文脈でよく語られます。
失敗から学び、改善してまた次の行動につなげていく。
至極論理的で真っ当なことだと頭ではわかっていても、やっぱり失敗は怖いですし新しい挑戦をするには勇気とエネルギーがいるものです。
でも人間関係においてその論理は当てはまらないと思います。
同性でも異性でも自分と合わないからといって次から次にいってしまえばただの浮気症です。
例えば仕事ならいくつか試してみて最初のがいいとまた戻れたりしますが、人間関係は相手も人間なので一度切れてしまえばそう簡単にもとには戻れません。
ただ結果論として人生を振り返った時に、たくさんの人との出会いや別れが今の自分を作っていると認識できるので、トライアンドエラーの法則は適応されます。
人との出会いはABテスト(出会ったパターンと出会ってないパターン)が試せないので、自己完結してる分には問題がないけれど、他者にそれをアドバイスすることはナンセンスだと思います。
結婚してる人が結婚してない人に対して、「結婚はいいものだ」とアドバイスしても、その人自身が結婚してない方が幸福かもしれないことは試してないからわからないというニュアンスです。
大人になるにつれ分別がつくようになるので、どうしても情愛よりも論理やステータスを重要視してしまいがちです。
年収だの家族構成だの背景知識や利害関係を超えたところにある、今目の前の感情や感性を大切にする気持ちを忘れてはいけないなと思います。

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