私の人生にあなたがいてよかったと互いが思えるような関係を

飲食店はたしかに社会的地位は低く、学歴もいらないし誰でも始めやすい仕事。
だからといってもちろん簡単な仕事ではない。
準備に時間はかかるし、日持ちもしないし、毎日同じ状態を安定させている。
でもただ料理を作って待ってるだけではお客さんは来ない。
今となっては発信できるツールもたくさんあって、みんながあの手この手でがんばっている。
つくづくいろんな能力が必要とされるので大変な仕事だなあと思う。
それでも一番に誇れることがあるとしたら、多様な人と出会える場所になりえること。
例外は除いて一般的にお店には人が集まる。
いろんな人生を抱えた人が出入りして、触れて関わり、ご縁が結ばれていく。
一回で終わる関係も続いていく関係も様々あっていい。
大きな組織にいれば自分の役割の範囲でしか関われない人間関係が、こと飲食店となると広がる可能性を秘めている。
まさに多様な社会が小さいところで動いている。

こんなにも世界にはたくさんの人がいるのに、生きているうちに関われるのはほんのわずかな人たちだけ。
選べるような選べないような環境も縁起の中で自然と形成されていく。
関わる人同士で影響を与えあって成長していくことを思うと、全部の出会いが結果的に意味を成すような気もする。
合う人も合わない人も人生にとって必要だったということ。
そんな中でも本当に心を許せる人はどのような因果でそうなるのだろう。
ベクトルが一方通行ではなくて、互いに同じ質量で向き合っているならば、人生は色を帯びるものになる。
言葉や形に表せない精神的な充足感はお金では買えない。
飲食店はそんなチャンスが溢れている。

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