初恋の考察

これは淡い思い出の話ではなくてNetflix「First Love 初恋」を観て思ったこと(今ごろ)。
お客さんに何度かすすめられていて、ようやく重い腰をあげたならあっという間。
ドンピシャな世代には過去をなぐさめてくれる傷薬だった。

初恋という日本語は、字面も語呂もなんだかセンスがよくて美しいので、過去の思い出を美化したい時に当てはめる言葉の入れ物のよう。
初恋の定義は人によって違う気がする。
一番はじめの恋心とするなら幼稚園の時と言う人もいれば、一番はっきりと大きく心がざわついた思春期とする人もいて、個人的には後者の方がしっくりくる。
小さい子供が想定外の発言や発想で大人たちを笑わせてくれるように、何も知らない何にも染まってない綺麗な心は、最初にして最後の純度の高い世界との交わり。
一度でも見て聞いて覚えて経験してしまえば脳に皺が刻まれる。
経験値によって導き出される解も素敵だけど、純粋さから生まれる発言や行動も等しく素敵なことで優劣ではかれるものではない。

「好き」という言葉はなんとなく曖昧で不合理さが含まれている。
あえて具体的に要素分解しない方がいいとさえ思う。
それくらい自発的で制御不能でポジティブに心が動いている証拠だから。
初恋とは、生まれて初めて他者に対して特別な好きが発動する瞬間だ。
それは外見である可能性は高いけど、少なくても収入や将来性や肩書きを基準に選ばれるわけではない。
むしろ性格や中身でさえもない。

一般的な考えとして、思考が先にあって行動が後にあると思われがちだけど実は違っていて、その順序は逆な方が人間の行動原理としては合理的らしい。
何か得意なスキルがあるからそれを使って問題解決するのではなくて、問題解決をしていく上で必要だから自然とそのスキルが身についていくといったこと。
自分の力で何かを始めたいという問題解決が先にあって、料理というスキルを身につけていった。
小さな飲食店を応援したいという問題解決が先にあって、文章というスキルを身につけていったという風に。
話が脱線したけど、将来の不安や後先を考えずに今ここにある好きの衝動に向かって行動することが何よりもファーストステップなんだと思う。
誰が何と言おうと自分自身が納得していること、後悔しないことが大事で初恋はそれを試すために与えられた試練なのかもしれない。
ちょっとした差異から生まれる大きな出来事。
運命は、自分の認知と解釈次第でいくらでも変えられる。

*何か考えてほしいテーマがあれば気軽にお声がけください。
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