決めつけずにおいておくこと

人はある結果に対して、こうしたからああしたからと原因を探って納得しようとする。

でもそれを厳密に確かめられることは少ないように思う。

人生においてはその選択をしなかったパターンを試すことができないから。

過去の大きく心を動かした経験をきっかけにして、今の仕事に繋がっているなんてことはありがちだけど、絶対にそうだとは言い切れない。

大人になる過程で知識や経験が増えていき、ある程度の因果関係が自然と見つかっていく。

そうすることで脳は負荷を減らし、また新しい情報を得ようとするので、決めることというのは人にとってとても合理的な行動だから間違いではない。

でも決めてしまうことで思考に枠ができてしまって、それが慣習化すると思い込みになってしまい考えに柔軟性がなくなっていくこともある。

思考の固定化は時に意見のぶつかり合いを招いてしまう。

何事に対してもこうあるべきだという世界観の押し付けはどうしても排他的にならざるを得ないのでやっかいだ。

自らの経験を通してもそう思う。

結論を急がないこと。

わからないことをわからないままにしておくこと。

大人になるとこれがけっこうむずかしい。

反対に小さな子供はそれを日常的にしている。

言葉の言い間違い、突拍子もない発想、何もにも染まっていない想像力はきっと決めつけることなく全体をぼんやりと捉えているからこそ生まれている。

小さな子供は言葉を覚えるよりも色の認識の方がむずかしいと言われる。

特定の色でもそれと似た色やその周りにある色まで、全体を認識してはじめて特定の色が何色かを習得するらしい。

全体を理解してはじめて細部がより見えるようになること。

これはすぐにわかった気になってしまう大人に対して重要なメッセージだと思う。

わからないことは放っておくことも大事。

時がくれば自然といい状態になっていたりする。

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