決めることが多い

人は1日に3万5千回も決断していると言われている。

言葉、食事、服選び、仕事のことも、将来のことも、情報が多くなったことで現代人は確実に決めることも多くなっている。

決断は脳に負荷がかかるので意外と消耗しているけど、体力の疲れよりもわかりにくいのが厄介だ。

断捨離やミニマリズムのような思想が出てくるのも、きっと情報化社会と相関しているのだろう。

これは個人の性質にもよるものだと思う。

脳の容量が人それぞれで違っていて、決断をたくさんこなせる人もいれば、少しだけで疲れてしまう人もいる。

SNSで途切れることなく続いている関係性、いろんなサブスクリプション、あふれるアプリケーション、常時接続な情報が多いこと多いこと。

翻って認知の視点からも捉えることができる。

認識して知覚すること。

情報が多いとは認知の量も多いということであり、決断の多さにもつながっている。

これから高齢化社会で増えていく認知症とも深く関わっているのではないかと誰かが言っていた。

認知できる容量に限界があるとしたら、現代人はきっと若くに使いきってしまう。

人間の脳が処理できる情報量なんて大昔からそんなに変わってないはずなので、現代人はあきらかに脳を高速で使い倒しているような気がする。

時代の波に流されずに立ち止まろうと思ったら負荷がかかる。

意識を高く保っておかないといけない。

必要なものとそうでないものを決断して、捨てることや辞めることを決断して、新しい情報を入れないことを決断する。

人生に決断は付きまとうけれど、正しく分別できればQOLは上がりそうだ。

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