風通しのいい哲学

モノあまりな時代だからこそそう思うのかもしれないけれど、あまりモノを欲しいという気持ちが湧いてこない。

できるだけシンプルでありたいと思うのは、わりと昔から通底していたりする。

何が大切で、何が大切でないか。

優先順位の問題でもあるし、本質を見極めることだったりする。

人生を彩る上で無駄にも意味があるのはわかるし、回り道も時には必要だけれど、できるだけ身軽に静かにフラットに過ごせる方が自分にとっては幸せなこと。

歳を重ねたからこそ時間の有限性も実感する。

気の合わない人と関わる時間、イライラしてしまう時間、嫌な気分になってしまう時、自らがそっと環境を変えてしまえば解決もしやすい。

負の感情を抱いてしまう時間がもったいないと思うようになった。

それに人生は何が起こるわからない。

振り返れば予想のできないことばかりだったりする。

だからこそ本質的なことだけに目を向けたいと思う。

新しい試みは前向きにするけれど余計なことはしない。

何をするかではなく、何をしないか。

何をしないかがわかるためには経験や行動が大切だったりするので、そのバランスがまたむずかしい。

できる選択肢の広さではなく、しない選択肢の広さの方が大事だと思う。

人生の限られた資源をできるだけ有意義なものにするためにも余計なことは考えたくない。

でも社会を見渡すと都会の中にも、スマホの中にも情報で溢れている。

だれかにおすすめされる豊かさや幸福は他者評価を基準にしているように感じる。

自分だけが理解できる心の充足感は自分にしかわからない。

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