クリスマスもおせちも無事に終了した。
毎度毎度、お客様にとって大切な集まりなので緊張するしプレッシャーが大きい。
それに普段とは違う単価の高い商品だ。
だからと言って普段、気を抜いてるわけではないけれど。
一大イベントが終わった後は、疲れというよりむしろ気持ちは高揚していて、安堵感というより少なからず反省が沸き起こってくる。
もっとこうしたらよかった、と。
とはいえ不完全な料理ではなく精神や体力と共に全力で取り組んだこと。
それこそに意味があるような気がする。
お客様の期待に応えようと思って考えて想像して表現した時間のすべて。
年末に向けて余計な雑念が混ざらないよう、頭の中も物の類いも整理整頓を事前に済ませておいた準備だとか。
期待に応えることは商売において避けられない。
自分の技術なり能力なりが他者に認められているということ。
求められるということは人間にとって幸せなこと。
シンプルにその評価の絶対数が多ければ多いほど商売はうまくいく。
でもこれはなにも商売に限ったことでもない。
家族や友人や隣にいる人にも当てはまる。
相手が求めることに全力を尽くして応じる。
自分の人生は基本好きに生きていいのだけど、時に多少負荷がかかろうとも、自分の時間を犠牲にしてでも、相手のためにできることをするのはとても大事なことだと思う。
なんでもスピードや効率化が求められる時代に、そんな不合理さにこそ人が心を動かす喜びの源泉があるような気がした。
大切なハレの日、お客様の期待に応えることができただろうか。
いちいち聞くわけではないので本当の意味で結果はわからないけれど、続いていく関係性こそがきっとその答えに違いない。