石川県金沢に行ったのは中学生の修学旅行以来。
中学生が兼六園に行って何を得れるんだと思っていたけど、
一度訪問してることで記憶のフックになってることは確か。
旅行という非日常体験は脳に印象を強く残す優れもの。
価値観や文化の違いに触れる絶好の機会。
移動した総量は人生を心の面で豊かにしてくれる。
連休ということもあって観光客はとても多く、街全体に活
気があった。
定番の金沢城や兼六園、美術館から古き良き街並みまでが
一箇所に凝縮されていて、観光地のために作られたのかと
思えるほどバランスが整っているように感じた。
お洒落なお店も多くデザインや意匠にも優れていて、新し
さと伝統がうまく融合されている。
実際に若い人で街が賑わっている印象だった。
大人になってから歴史のある場所に行くと、より深い洞察
で積み重なってきた時間の重みを感じることができる。
庭の美しさも、情緒あふれる街並みも、お城の形さえから
も先人たちの叡智がつまっていることがわかる。
料理を生業としていることもあって、食材が魅せる美味し
さもまた格段に感じ方が違ってくる。
いくつか調味料を買って試してみたけど、どれも洗練され
ている印象を受けた。
日本の文化を大事に活かしつつ、駅前の鼓門や21世紀美
術館のような新しさが上手にアップデートされている。
職業柄どうしてもデザインやマーケティングの視点で物事
を眺めてしまうけど、よく考えられているなあと感心した。
映えを意識して写真を撮りたくなるようなデザインだった
り、お土産を意識した商品作りであったり、インターネッ
トともうまく連動させて集客を続けさせる仕組み作りが、
大昔の人たちから考えられているような気がした、とても
学びの多い旅になった。
また行きたい。