めんどくささについて

この前お客さんが、料理はめんどくさいと言っていた。

同感、たしかにめんどくさい。

仕事でなかったらきっと料理をしていない。

でもお客さんには、その手間こそが美味しさの秘訣ですよなんて言ってしまった。

めんどくさいはどこからきているのだろう。

時間がかかること、工程が多いこと、そもそも得意でないことはやっぱり気が進まない。

今だったら生産効率、コスパ、タイパみたいな尺度で計れるかもしれない。

結局何をめんどくさいと思うかは人それぞれだ。

だれだって楽がしたい。

その欲求は今も昔も変わらない。

人のめんどくささを解消することはビジネスに結びつく。

ニーズを探りそれを叶えてあげる。

困っている人の手助けと言えば聞こえはいいけど、多くの仕事が得意と苦手のマッチングで構成されている。

みんなが自給自足すればスーパーやコンビニは必要なくなってしまう。

みんなが料理を美味しく作れたら飲食店も必要なくなってしまう。

そう考えるとめんどくさいがあるからこそ経済が成り立っている。

何がめんどくさいかと同時に何を楽しいと思うかにも関わっている。

めんどくさくて意味がなくても、だれかにとってそれは楽しいことかもしれない。

料理を楽しく作っている人は周りにもたくさんいる。

めんどくさいことは得意なだれかに任せる。

それがうまくできたら何も言うことがない。

楽しいことに集中できるに越したことはない。

でもこの社会ではお金が必要だったりする。

めんどくさいはお金を払えば大抵のことが解消できる。

大切なめんどくさいも存在する。

料理がそのひとつだと声を大にして言いたい。

掃除機や洗濯機は出費が嵩むけど機械にお任せしたらいいだろう。

でも料理は身体に取り入れるものだから、長い目で見た時に失われるものが多い。

それくらい心と身体の健康は楽しいや幸せを感じる思考に直結しているから。

食の現場にいるからこそそう言える。

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