街の格差

福岡という街に行きました。
博多、天神、小倉、よく耳にする地名がギュッと集まっていて大阪というよりも名古屋っぽさを感じました。
背の高い商業ビルに囲まれた街、忙しなく人が行き交う風景、主要な駅には乱立するお土産売り場、人気のお店には行列ができていて、流行りのファッションを身に纏う若者たち。
うがった見方になるかもしれないけれど、見たことや聞いたことのある知ってるお店ばかりで都会ってどこもそんなに変わらないなと思っちゃいました。
インスタントに人を集めようと思ったら、インスタントなお店を誘致すればいいという市場経済の力学がそこには働くのでしょう。
どちらかといえば金沢や京都のように歴史と近代が融合している街の方が個人的には好きです。
歴史のように時間がつくる価値は他の何ものにも代替することができません。
その土地らしさを上手に表現するのも難しそうです。
でも福岡はとっても活気のある街でした。
それに福岡市は全国住みたい街ランキング3年連続1位です。

反対に地方都市も訪れたのですが、やっぱりどこも過疎化が進んでいてご飯屋さんを探すのにも一苦労です。
建物が老朽化した街並みにコンビニの明るさだけが一際目立ちます。
人口減少な上に都市への人口集中が加速していて、余計なお世話ですが今後の集客とか雇用はどうなっていくのだろうと考えさせられました。
きっと仮想通貨やNFTなんて言葉を聞いてもちんぷんかんぷんでしょう。
時間があれば街の人にじっくりとインタビューしてみたいものです。
リモートワークが可能になったとはいえ、ある程度生活インフラの整っている方が住みやすいに違いありません。
お金の集まるところに人も集まり格差は広まっていくばかり。
地方を元気に、なんて綺麗事にも限界はあるよなあとつくづく思いました。
どこで暮らそうとそれぞれの人がそれで幸せなら何の問題もないのですが。

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