時には起こせよムーヴメント

何か新しいことを始めるにはとてもエネルギーがいる。

自分でお店を始めてみて感じたのは、いいものを作っている人にもっと光があたればいいな、という気持ち。

突き詰めて考えるとそれは正当に評価されたい個人的な欲望が源泉になっているかもしれないけど、他者貢献から生まれる充足感こそが人間にとって最大の幸福だと言われているのでやってみる価値はある。

どんな形でそれを実現できるのだろう。

何も知らない青二才にできることなのか。

でもやってみないとわからない無謀さはどんどん気持ちを前に推し進めていく。

そんな折に世界を揺るがすパンデミックが人間の意識や行動をごっそりと覆していく様に直面して、今のままではいけないという危機感がより高まった。

でもそのおかげで立ち止まって考える時間を取れたことがとてもよかった。

ずっと身を粉にして労働するしかなかった飲食業界に従事していて考える時間なんてほとんどなかったから。

こんなWEBサイトがあったらいいなというアイデアが浮かんでも、ITに特別詳しいわけではない。

はじめは一から作ろうと高額なオンラインプログラミングスクールを受講したにもかかわらず、難しすぎてついていけずに挫折してしまった。

ならばと最低限の知識と技術でなんとか形にはしたけれど、まだまだ満足のいく状態ではない。

ただ見た目のデザインや快適な操作性よりも、根幹の思想がしっかりしていることが大事だという信念が唯一の支えになっている。

時代が大きく変わろうとしている今、これからやろうとしていることは次にくる価値観ととても相性がいいと予想している。

量的な成長から質のフェーズへ、大きなものから小さなものへ、モノで満たす欲より心の充足感へ。

参加、共感、応援がキーワードになってくるだろう。

人はどこまでも人と関わりたい生きもの、その場を食と結びつけるときっとおもしろいことができる。

しっかり準備はしてきたつもり。もう今しかない。

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