物と喜び

コロナの影響もあってか飲食店もただ料理を提供するだけでなく、ECサイトを始めたりしている。
こだわりの食品や物販がはじめから併設された新店舗も増えてきた。
むしろそんなお店が増えすぎていて、需要が追いつかず供給過多になっているのではと感じずにはいられない。
買い物で満たす欲はどこまでいっても買った瞬間の高揚感をピークに後は下がっていくようにできているのに。
食品はまだ食べたらなくなるけど、流行りのクッキー缶みたいなのは缶が手元に残ってしまう。
物を消費し溜めては捨てを繰り返し、片付けの魔法なんかが重宝されている。
転売できるアプリでトレードして少しでも損失を回避しようと努力をする。
資本主義経済はこれでもかと新商品を作って、心が動くようなコピーと巧みなマーケティング技術を使って消費者に物を売るシステムになっている。
ゴミは増えるし運ぶ人も忙しいし休日も買い物に忙しい。
物に支配されている社会。
経済を回しているのか、ゴミを回しているのか。
今日は口が悪い。。
個人的には物よりも知識や経験などの無形資産にお金を使いたい。

そんなことを言っておきながら、現在お店のオリジナル商品を作ろうと計画している。
まだ言えないもどかしさを抱えながらも、そのプロセスがおもしろくて出来上がりが楽しみで仕方ない。
物を売るというよりも、物を売る経験が重要だと言い訳をしておこう。
たくさんの人に喜びを提供するための商品だと解釈するならば、物もゴミも成立してしまう危うさについてはまだまだ議論の余地がありそうだ。

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