これから

何か物事を長く続けたことがなかったから、

自分で始めたお店くらいはずっと続けたいと思っていた。

テイクアウトという業態は思いのほか、客席がない分

無限に売上が上がると思いきや、準備の時間にかける労力、

資材にかかる費用は大きく、薄利多売のモデルにしないと、

なかなかやっていくのはむずかしい。

丁寧、手仕事、高単価、まるで正反対の道を歩んできた。

きっと薄利多売のセオリー通りにやっていたら、

経営は成り立つのかもしれないけど、

薄っぺらいお客様しかついてないと思う。

同じように雑誌や取材やメディアに取り上げられても、

表面的なお客様が、表面的に消費して終わりという、

継続した関係性を保つのはむずかしいように思う。

周りの意見に流されずに、自分が納得のいくもの、

自分が満足するものを何よりも優先してきた。

そして目の前のお客様を大切にしてきた。

顔を覚える、名前を覚える、相手に関心を持つ、

さすがにすべては覚えられないけど、

それらは味や見栄えよりも大事なのではとさえ思える。

その行為はすぐに成果や結果に表れないけど、

植物が時間をかけて深く根を張るように、

何かを始めるための土台は、やがて強固になっていく。

本日をもってお店は閉店するけど、寂しいという

気持ちより、お客様の応援があるという安心の方が

大きくて心地よいのは経験したことのない感覚。

お店を続ける、というか人生を続けているのかもしれない。

今ようやくスタートラインに立てたような気がする。

これから” に対して2件のコメントがあります。

  1. 三井庸一 より:

    昨日は最後のお節料理と、いつもの、ここのところは食べられなかった懐かしく濃厚なお料理2品をプレゼントしてくださり、ありがとうございました。家族で感慨深い年越しをすることができました。
    そして、今年は、新しいMEEKのカタチに会える年になること、楽しみにしています。

    良い一年となりますよう、祈念しております。

  2. meek より:

    最後のご予約、誠にありがとうございました。
    今までも大変お世話になりました。
    そのような声をしっかり受け止め、次につなげていきたいと思います。
    今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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