終わりなき欲の果て

お客様からおもしろい話を聞けるのは、

お店をしている人の特権かもしれない。

第三者に話ができる場があることって

意外と大事なことかもしれない。

人生はいつなにが起こるかわからない。

人間は基本的に怠惰で弱い生きものなのだと

考えさせられたお話を聞いたので、

許可をいただいた上でここに記してみることに。

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いつもお世話になっている女性が、

高校生の息子さんと二人でお食事に来られた。

唐突に、旦那さんが約10年間もガールズバーに

年間1000万円も使っているという話が始まった。

合計1億円。。

多感な時期の子供が同席してるというのに。

オープンな教育がある意味すばらしい。

ウィキペディアに出てくるほどの著名な旦那さんは、

努力の末に才能が認められ急に年収が増えたそうだ。

年収2000万円の半分がガールズバーに。

大金が人をおかしくさせるとはよく耳にする。

子供が二人いるのにあまり家にはお金を入れず、

仕事が忙しいからと家にいる時間も少なく、

一緒に過ごした記憶があまりなかったと息子さんが話す。

たまにもらうプレゼントは欲しがってもいないのに、

ハイスペックなデジタルガジェットばかり。

思い出や時間はお金では買えない。

次第に隠しきれなくなってきた言動を少しづつ

手繰り寄せ、検索を重ねて証拠を突き止めていく。

今、離婚の準備を進めているそうだ。

簡単にまとめすぎてしまったけど、

まるでドラマ仕立てのストーリーに

ついつい引き込まれてしまった。

もちろん心情は察するけど、育っきた背景を加味しても

自分が同じ立場になった時に、自分を保っていられるほど

強い人間かと言われると疑問を感じてしまう。

見栄を張って大きく見せようとしたり、

周りにちやほやされると調子に乗ってしまうのが

誰しもにある人間の愚かな部分ではないのか。

経験をしたことがないからわからないけど、

人間の欲望に終わりがないことはなんとなくわかる。

この話に学べることは、身の丈を知るということと、

お金のリテラシーを高めるということと、人としての

基本的な教養を身につけておくということだと思う。

謙虚につつましやかに生きていこう。

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