食品ロスのジレンマ

食品ロスが世界的にも問題になっているけど、
まだまだ日常的な実感としてないのが現実。
確かにデータや数字で見ると、とてつもない量の廃棄が、
食べるものに困ってる国や地域に届けばいいのにと、
頭ではわかっていても行動が共わない。
まだ食べれるものを、賞味期限が迫ってるからと、
店頭に並べられないとか変なルールが存在したりするけど、
この問題を本質的に難しくしてるのは、
それぞれの主体は必ずしも悪い行いをしてるわけでは
ないということで、このトレードオフの関係は、
資本主義社会と貨幣経済がもたらしてるものとも言える。
どうしようもないもの。
時に、そのひずみは経営と想いのバランスを崩させる。
お客様の購入の機会を逃してしまわないように、
ある程度、ロスを覚悟で大量に生産して利益を最大化する。
長持ちさせるために保存料を使ったり。
それは働いてくれてる従業員を守るためでもある。
反対に、ロスを減らそうと必要な分だけ作ろうとすると、
たくさんの人に届かないから利益はあまり見込めない。
でも、そこには作り手のこだわりや情熱が含まれていて、
嘘偽りない全うな仕事がなされている。
規模が小さいので従業員を使うのは難しくなってくる。
どちらが正解とかではなくて、
生産者側は何を大事にして、どこに折り合いをつけるか、
消費者側はどんなシーンで、何を選ぶか、
その間に深い理解と、意思の疎通がもっとあれば
もう少し世の中がよりよくなるんじゃないかと思います。

関連記事

  1. 目先の便利より、将来の健康

  2. やさしすぎるのはよくない

  3. 今ここにいる理由

  4. アドバイスができない

  5. 論理と感性のあいだで

  6. 自由への欲求

0
Would love your thoughts, please comment.x
()
x