あたたかい雨

久しぶりの営業日。

スープが一品だけ、キムチの臭い、チゲ、何屋さんだ。

炊き出しのようなイメージで、公園で食べて

温まるような風景を想像していたけど、あいにくの雨模様。

ほとんどがご予約のお客様だったけど、

SNSを見てきてくださった方もちらほら。

予約の縛りがないことで、ずっと会いたかった

お客様にも久しぶりに会うことができた。

予約でしかできないこともあるけど、

飛び込みでしかできないこともある。

あらためて偶然の出会いに少し心が動いた。

個人的でわがままな営業に理解してくださったり、

スープだけのために雨の中を、遠いところ

ご来店くださったり、感謝でしかありません。

寒い日になんとあたたかいことでしょう。

長く調理という現場で仕事をしてきて、

お客様と接するということに慣れていたので、

その環境がやっぱり落ち着くのだろうか。

料理は作るところから提供するまで、

一連の流れ全部に携わることができる仕事。

充実感というか、達成感というか、

ひと仕事感は他の職種よりあると思う。

そんなことを再認識した一日だった。

世界で一人だけあたたかい雨の日だった。

関連記事

  1. 自然は真空を嫌う

  2. トレードオフの関係

  3. 食からはじまる豊かな記憶

  4. NFTを持つ意味

  5. 価格の壁

  6. 情報多すぎ問題