一人という制約

周りのお店をしている人と話をする時に、よく一人でやっ

てるね、と感心されることが多い。

それは料理だけでなく、事務的なことから宣伝や発注や接

客までその他のいろんな業務を一人でしているというニュ

アンスで言われている。

こちらからしてみれば、スタッフがいて何人かのチームで

お店をまわしていることに強い憧れがあったりする。

自分の得意なことに集中できるし、何より楽しそうだ。

きっとないものねだり。

どちらが正解ということではなく、何を目指しているか、

お店がどう在りたいのかによるのだと思う。

性格的な向き不向きも大きな要因になる。

飲食業界は慢性的な人手不足が社会問題になっていて、ス

タッフと働くことが楽しそうだと思う反面、人員の調整は

とてもストレスになるということが経験でわかっているの

で、それはそれで大変そうだなと眺めている。

でもやっぱり一人ではできることに限界があるから、仲間

がいないと決して遠くには行けない。

ここもどこに向かいたいのかで選択肢が変わっていく。

そもそも店舗のスペースや設備面など物理的な制約もある

ので、その限られた資源の中でいかに効率を上げていくか

を考えることが求められる。

物理的なことだけでなく、時間のマネジメントも必要だ。

その辺は、一人でやっていることと予約制は相性がいいと

思っていて、お客様の立場からすると不便な部分も多いけ

ど、心苦しさを片隅にやむを得ずそうしている。

エネルギーや材料費の価格も年々高騰していて、販売価格

を上げることも個人だけでなく業界全体としてやむを得な

い状況になってきた。

日本経済の逼迫も根深い問題だけれど。

与えられた制約の中でどう工夫して何ができるか。

おそらく万人が適応するような答えはないので、考え続け

ないといけないし変化し続けないといけない社会になって

きているのは確かだ。

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