ケーキ作りから学んだこと

デザートを用意することになったので、久しぶりにケーキ

を作ることになっている。

特別な技術はないけど基本的なことはわかるといった程度。

普段甘いものは食べないので、食事の後に甘いものを食べ

るコースの流れを本当の意味で理解はできていないけど、

デザートがあると女性客にはやっぱり受けがいい。

お腹の状態以上に満足度や気分の伸び率がプラスアルファ

で上がるんだなあと思った。

ケーキ作りは料理と違って、作っていく工程がより科学的

なので手順や分量や組み立て方にアレンジをきかせにくい。

計量と温度と状態が最優先される技術なのだ。

感覚というよりも論理、どおりで不向きなはず。

経験はあるとはいえ決してプロフェッショナルではないけ

ど、できる範囲でやってみる。

なんでもそうだと思うけど、いったん距離をおいた物事と

久しぶりに向き合ってみると新しい発見があったりする。

ケーキ作りにおいて混ぜるという作業の時、違うふたつの

ものの温度と状態を近づけてから合わせることがとても大

事だとされている。

料理も基本的にはそうだけど、例外的にあえて冷たいもの

と温かいものを合わせたり、やわらかいものと固いものを

合わせたりすることがある。

ケーキ作りはルールがしっかりしていて、あそびの余地が

料理以上にはない。

でも違うふたつのものを混ぜる時に、状態を合わせた方が

より美味しい状態になることが自明の理ということは、人

間社会にも転用ができるし当てはまることだと気づいた。

似たもの同士が引き合うことだったり、同じ波長の人が自

然と集まることだったり。

誰かと何かを一緒にする時は、まずは前提として自分と相

手の状態をよく知っていないとやっぱりうまく混ざらない。

ふたつの状態を揃えておかないと混ぜてからでは手遅れに

なってしまうという着想をケーキ作りから得たのでした。

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