推し店、そんな風に表現されたらなんとなく恥ずかしい。
「推し」という言葉を最近よく耳にする。
好きなものや人を応援しているという意味合いだと思うけ
ど、ファンとはまたニュアンスが少し違うような気がする。
昔は手の届かない距離にいた人が、今はネットによって誰
でもSNSのアカウントを持つようになって、有名人との距
離がだいぶ近くなった。
プライベートな姿を見せ、平和な雰囲気を漂わせ、一緒に
なって成長していくといった感じが、「推し」のイメージ。
この言葉があることで、誰かや何かを推してると言いたく
なるし、自分の推しを探そうとする。
推し店という言葉をはじめて聞いていいなと思った。
ただ好きというよりなんとなく応援が含まれている。
応援したいという気持ちは、応援する方も応援される方も
お互いの満足度を高くさせるエコシステム。
応援する方は充足感を得られるし、心の支えにもなる。
度が過ぎるくらいお金をつぎ込む人もいるけど、その人が
そのことで幸せを感じているならそれもありなのだ。
応援される方は、もちろん励みになるし次もがんばろうと
思えるし、活動を続けていく上での一番のエネルギーにな
っていると言っても過言ではない。
物質的な豊かさから精神的な豊かさに向かう時代に、応援
という言葉は自分の中でも大きなキーワード。
お金ではなく気持ちを払うというか、応援が世界共通の通
貨になればいいのに。
どうしたら応援される人になれるかを考えるようになれば、
誠実になれるし悪いこともできなくなる。
そんな文化が育っていくことを願うばかり。
推し店という言葉、流行ってほしいなあ。