チョコレートの一年の消費量のうち約20%が、バレンタ
インデーたった一日で消費されるらしい。
飲食ビジネスは文化や行事と密接にむすびついて、
それがあることで業界が成り立っているところもある。
作る人たちは大変だけど。
いろんな名前のついた記念日があるように、
自社の商品を売りたいからとみんながんばっている。
扇動されているのか、意識的に選んでいるのか。
たしかに何かの日、と言われると気持ちは少しかたむく。
今は特にいろんなことが制限されている状況で、
多くの人にとって食べることは一番身近にある幸せだ。
できることならだれもが美味しい料理を食べたいと思っ
ている。
昨今の外食離れに追い討ちをかけるように、
調理家電や冷凍食品の技術も進み、お家で美味しい料理を
作る人も増えてきた。
長く料理をしてきたのと、歳を重ねたことで思うのは、
そんなに手を加えなくても、自然の味が一番美味しいとい
うこと。
素材の良さは大前提で、塩を振るだけで十分だったり、
味噌や発酵が作ってくれる味わいだったり。
究極、人間の手を加えなくても料理は成り立つのだ。
一番身近にある美味しさにあらためて敬意を払うと、
自然の大切さに気づける。
死ぬまで付き合うことになる食べるということ。
美味しさを感じれる感性と、健康で丈夫な歯は持っておき
たい。
それはとても幸せなことだから。