主体的になるだけで

やらされ仕事ではどうしても粗探しをしてしまう。
会社に勤めていた頃は、意味のない会議、何かしらの報告、もっとこうしたらいいのにと不満を並べていたものだ。
組織が大きくなればなるほど、管理をするためにも必要不可欠な手順を踏まないとチームがまらなかったりする。
連絡事項が階層的になり、行動に至るまでのアクションに時間がかかってしまう。
大きいことも小さいことも規模のメリットデメリットがあるのは、トレードオフの関係でもあるし、仕方ないことでもあるなあと思うのは、会社という組織から離れて自分でやってみたからこそわかったこと。
離れてみて、当事者になってみて、でしか気づけないことはたくさんある。

離れなくても当事者意識で仕事をする方法があるとするならば、主体性を持つとか、能動的に取り組む、だと思う。
会社の売上を上げるために自分は何ができるか、意味のない会議や報告があるのは仕方ない前提で自分にできることを考えたり。
そんな姿勢をもって目の前の仕事に取り組むだけで、得られる経験や見える景色は変わりそう。
そこにはいつもと同じ世界があるだけなのに。
夢中になることや没頭することも同じような状態だと言えるのかも。
後悔の念はなきにしもあらずだけど、ぼくはお店をやってみてはじめて当事者となったことで世界の見え方が変わった。
考え方を変えればいいだけだから主体性のスイッチは今すぐにでも入れられる。
人生はそのスイッチを探し続ける旅のようでもあると思う。

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