いつの時代も若い人たちの活躍が目覚ましい。
中でもスポーツ界や音楽業界や芸能界は10代、20代が勝負どころ。
純粋無垢な熱量で夢を叶えようとしている姿に感動するのは、それがまじりっけのない本気だから。
小さな子供が大人の想像を超えてくる振る舞いや発想をするように。
年を重ねるほどに、固定観念や忖度が徐々に積み重なり思考は硬直化していく。
守るものが増えていき、社会的責任や他者評価も気にせずにはいられない。
そうして本気を忘れていく。
よく自分に問う。
お金も時間もたくさんあって、何も守る責任がなくて、まっさらな状態になれるのだとしたら、何がしたいんだろうと。
過去の本気度を振り返るなら、やっぱり20代の頃が一番多かったように思う。
恐れ知らずで突き進めたし、吸収力もたくさんあった。
あの頃の思い出が鮮明に残っているのは、純粋さと関わりがあるのかもしれない。
はじめて料理を志した時のように本気になるのはむずかしい。
どうしても打算的になるし、生産性を考えるし、周りからの評価が気になっていく。
というか、それが自然な流れだ。
だから純粋な本気を携えている人は美しいと思う。
何にも染まっていないきれいな心。
それこそが若さの利点。
若い人から発せられるエネルギーに感動するのは、どこか羨ましさも入っているんだきっと。
心の底からの純粋な本気さえあれば、技術やノウハウの領域を超えて相手にも伝わっていく。
もう若くはなれないんだから、せめて経験を上手に活かして最大限の本気は出していこう。