感覚のアップデート

昔はタバコを吸っていることがカッコよくて未成年なのに隠れてよく吸っていた。
新幹線の中でタバコが吸えたり、飲食店のテーブルにも当たり前のように灰皿が置いてあったりと、街中にも煙は充満していた。
違和感を覚える人は少なからずいただろうけど、大半の人がそういうものだとして受け入れていたように思う。
今となっては逆にタバコを吸う人が煙たがれる存在になっていて、カッコ悪いというレッテルすら貼られるような空気感になっている。
また、お酒を飲む人が減ってきているように、コミュニケーションやご褒美のためのお酒はカッコ悪いと思われるようになってもおかしくはない。
慣れ親しんだ環境がいつまでも同じように続いていくとは限らなくて、価値観の変化のサイクルはどんどん早くなってきている。

ジェンダー問題に関しては特にセンシティブに扱わないといけなくて、政治家の失言やハラスメントの類など昔の価値観のままでいると確実に世間から叩かれてしまう。
個人的な体験でも、子供の頃に親戚が集まると男性はのんびり寝そべっている横で、女性が料理を作り後片付けまでしていた風景しか甦らない。
当時がそれが当たり前だったし、女性もそうすることが役目であるという思い込みの中で生きていたはず。
それはそれでその時代の価値観なので一概に悪いとは思えないけど、いまだにその価値観をアップデートできていないことがとても危険なこと。
サザエさんやクレヨンしんちゃんに見られる、女性が家事育児の全部を担っているような昭和の世界観のままで、いまだに放送されているのもある意味で今の時代とはそぐわない。
子供たちがそれを見て育っていくと価値観のアップデートはより遅れてしまう。
そういうところがまた日本の教育っぽい。

いかに今までの思い込みを捨てれるか。
思い込みを思い込みだと認識できるかどうか。
価値観は時代によって常に変わっていくので、柔軟な考え方で世界と接していかないといけない。

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