大真面目に日本のことを考えてみたりする。
やばいやばいと言われているけど実感がないのが本音なところ。
清潔だし、インフラは整っているし、GDPという指標は世界でも上位だし、治安もいいし、まだまだ他の国に比べたら住みやすく平和で豊かな国だから。
でもじわりじわりと市民の生活にも物価上昇や円安の影響は出てきていて、追い討ちをかけるように税金はこっそりと上がっていく。
消費者の財布の紐は締まるし、高齢者は余計にお金を使わないし、政治家はこれという打ち手も持っておらず、どうしても悲観的にならざるえない。
だれが悪いということではなく宿命ですらあるような気がする。
自分に何ができるか。正直よくわからない。
また世界情勢との均衡もあるので、日本の未来は外的要因にも大きく関わっている。
日本の強みってなんだろう。
精神性の宿ったものづくり、独特の情緒がある観光産業、アニメや漫画などのIPビジネス、ユネスコ無形文化遺産にも登録された和食、などなど。
和食だけではなく食全般において日本の食の美味しさは世界に誇れる文化だと思う。
きっとそれは繊細な感情と料理が密接に結びついているから。
レシピの精密さだけでは表現できない心的な何かが存在すると強く信じている。
でも、いいものがたくさんあるのに安売りして消耗しているのが現状で、無理を溜めてしまって継続できなかったら意味がない。
消耗戦にならないためには値段を上げ、価値を上げることが最善で、今回の物価上昇がいい意味で追い風になることを期待している。
何よりも物価上昇でダメージを負ってるのは、エネルギーや食料を外国に依存しすぎているからであって、自国で自給自足ができていればもう少し緩和されるはず。
ハロウィンやクリスマスなど、よくも悪くも外国の文化を上手く取り入れることがもしかして裏目に出ているのでは。
自給自足といえばやっぱり農業。
働き手が少なくなっている農業の分野にお金を回すことが希望かもしれない。
小手先のテクニックよりも、底からの愚直な積み重ねの大切さなんて、どんなことにも通用すること。
すぐには変われない、ゆっくりと変わっていくこと。
今の日本はゆっくりと沈んでいってる。
ゆっくりは成長も衰退も気づかないところがやっかいだ。
そして国も人間も本質的には同じで、誰かに依存しすぎるのではなく、自立することが人生の最重要課題ではないでしょうか。