愛はすべてか(質問回答編#1)


昨日の質問募集にさっそく問いかけがあったので表題のテーマを考えたいと思います。
いきなり大きなテーマでおもしろそうです。
何者でもない凡人の一意見であることをご了承ください。

結論から言うと残念ですが愛はすべてではないと思います。
キリストを始め、墨子、ガンディー、ジョンレノンまで愛を唱えた偉人はこれまでにもたくさんいましたが、人類史上愛で世界を救えた過去の事例がありません。
24時間テレビのキャッチコピーも綺麗事です。
うすい地政学の知見からも世界の覇権を取るのは、いつだって経済力や軍事力の強い国です。
そこに情状酌量の余地はなくドライな世界線があるだけです。
神の存在も否定するくらい科学技術が発達して、数値化されるものばかりが万人にわかりすい指標となります。
愛や善は簡単に数値化できるものではありません。
でも人間なら誰しもに愛は存在してると思っています。
にもかかわらず大人になる過程で、どこか愛を主張するだけではやっていけない諦めのような境地になっていくのではないでしょうか。
どこかで折り合いをつけないといけない社会システムにもなっています。
肩書きや名声を得るために愛を犠牲にすることもあるし、パートナー選びだって愛だけで選んでる人は現実問題として少ないはず。
世間体を気にして将来の不安に備えるために愛を閉じ込める。

それでもここまで世界中から貧困が少なくなり、人類全体として豊かになっているのは愛ファーストでなかったからとも言えそうです。
経済が成長することを軸に動いてきた結果ですが、近々世界人口もピークを迎え下り坂を辿る中で、愛の大切さがフォーカスされるような気もしています。
環境問題やSDGs、動物愛護やESG経営などのソーシャルグッドな流れは、愛がキーワードになっていると思います。
たとえフィクションでも愛の物語に感動する心は誰しもが持っているはず。
それが自由に発動できる社会に早くなればいいなという希望を抱いてます。
現状は愛がすべてではありませんが、愛がすべての未来はいずれやってくるでしょう。

*何か考えてほしいテーマがあればお気軽にお声がけください。
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