人間の食べるものなんて世界のどこに行ってもだいたい共通しています。
地域それぞれ食材の違いこそあれ、美味しいと感じる味覚も言語を超えて共通しているような気がします。
美味しく作ろうと工夫する気持ち、相手に美味しいと思ってもらおうとする気持ち。
そこに幸せを見出そうとする人間はなんて愛らしいのでしょう。
大昔の人は薪をくべ炉を囲み食事を中心に会話を交わしました。
何千年も前から人間の本質はそんなに変わっていません。
食があったからこそ言語が形成されていき、そこにコミュニケーションが生まれ物語が創造されていきました。
ぼくたちもまだその過程の一部にいるに過ぎない。
そんな気がします。
言葉を交わさなくても食べて伝わること。
たとえ遠くにいても同じ気持ちの人がいるということ。
食こそが世界の共通言語です。