スロージャーナリズム

最近になって特に情報社会や消費社会に違和感をおぼえます。
いろんなタイミングが重なり、意識しているニュースも自然と飛び込んできて息苦しい気持ちになりました。
いつの時代も流行やトレンドがありますし、それを誰かが仕掛けているわけですし、周りのみんなの欲しているものが話題となって、それらを消費するために休日に足を運びます。
たしかに仕掛ける側としては、集客してなんぼの世界なのでマーケティングを駆使してあの手この手で大衆の関心を誘います。
実際にその場所に行ってどんな気持ちの変化が起きるのか。
考える余裕もないほどに、次から次へと情報を欲しがってやまない現代社会を象徴しているような気がします。
写真を撮って行ったことをSNSに投稿して評価してもらって満足する。
映える風景、映える角度、映える質感、みんながいいと思うことに行動を寄せていけば余計にその力学が加速していきます。
作る方もウケを狙うし、消費する方もウケを狙います。
そこに自分の意見や自分の感情がどれくらい含まれているのか甚だ疑問です。
こんな穿ったことを言ってる自分でさえ、SNSで投稿する時はウケのいい写真を選んでしまうわけですから、もののみごとに現代社会の動向に絡め取られています。
あまりに何も考えないでいると自分自身を見失ってしまいそうになるので、その救いとしてのヒントが「遅さ」にあるのではと思うわけです。
周りに同調しない、歩みをゆるめる、立ち止まってみる、まだまだ日常に工夫は見出せそうです。
もうひとつの活動であるREATABLEは、現代社会のアンチテーゼであり、人間にとって本当に大切なことの啓蒙であり、自分自身の内側から生まれた救いの場所かもしれません。

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