限られた時間

大人になると一年があっという間に過ぎてしまう。

この時期だいたいの人が、そんなことを口にする。

時間を体感する速さは年齢に反比例するらしい。

たしかに時間は一定のリズムで刻まれているにもかかわらず、子供の時の方が一日は長かった。

また楽しい時間は過ぎるのが早いように、人生が充実してるかどうかにもよると思う。

その法則で考えるならこれから歳を重ねるにつれて、時間はもっと早く感じるようになるということ。

生活や暮らしもいろんな経験を通じてきっと充実していく。

人生100年時代とはいえ、感じる時間が早くなっていくならそれもあっという間だろう。

もう残された時間も少ないならもちろん後悔のないようにしたいし、自分のやりたいことに時間を使いたいと思う。

それでも日々、特に忙しくしてるわけでもないのに時間が足りないと感じてしまうのは現代病なのかもしれない。

確実に便利で時短な社会になっているのに、やることが多くて時間がないのはきっと情報が多すぎるからに違いない。

空いた時間を情報が埋める。

アリストテレスが「自然は真空を嫌う」と言ったように、空いた隙間に何かが埋まろうとするのは自然の法則かもしれない。

ただ現代の情報は自分の人生に必要のないことが多いように思う。

それにみんなも気づいてきてるように感じる。

お店をしていても以前よりSNSを見ない人、もしくは反応しない人が増えた印象がある。

自分の時間を大切にする人が増えるのはとてもいいことだけど、商売をしてる身としてはお客さんに振り向いてほしいので情報を発信しないといけない葛藤がある。

それでも無理はよくないので自分のペースでいいと割り切っている。

限られた時間を充実させるためにも、今この瞬間を楽しむことが一番近道のように思う。

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