言葉にできないこと

こうして考えていることに言葉をあてて文章にしていく作業は、いまだに慣れなくて時間もかかってしまう。

誰にも求められていないけど、自分の思考の整理のために続けている。

それで何かや誰かの役に立っているかというと、あまりそうも思えない。

プラットフォームには依存しない形で続けられていることが少しばかりの自信になっているくらい。

そして誰かはわからないけれど少なからず一定数の人が読んでくれていることが励みになっている。

ほんとは意見交換などができるとうれしいのだけど、そんな機能の付け方がわからないのと、評価が公開で見えてしまうと取り組むモチベーションが変わってしまいそうで怖くもある。

考えることがおそらく趣味だと言っていいほど好きで、時間さえあれば答えのない問いに対してあれやこれやと考えを巡らせている。

日々考えているにも関わらず、賢さや知的とはまた違って実生活に活かしきれてないような気がする。

たまに思いついてもお金にならないアイデアばかり。

こうして頭の中の考えを言葉にすることで、現れた考えは本当に自分が考えたことなのか。

きっと正解のようで正解でない。

言葉はあくまでも相手に伝えるための手段であり、道具であり、技術でもある。

例えば自分の考えや思っていることを、絵で表現したり、ダンスで表現したり、歌で表現する人もいるわけだ。

どの手段が自分に一番向いているのか。

人によって得意不得意があるだろう。

表現方法は同列に並べられていると言ってもおかしくない。

言葉にするとどこか境界線を引く作業のようで、ニュアンスの違うものができるような気がしないでもない。

それくらい頭の中の考えの状態は曖昧で捉えどころのないもの。

言葉にできないこと、を言葉にしないまま表現に落とし込む方法もあることを知った。

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